抜歯後(歯を抜いたあと)の注意事項を歯科医師がまとめました|つむぐ歯科・こども歯科|北野田駅の一般歯科・小児歯科

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歯科コラム

抜歯後(歯を抜いたあと)の注意事項を歯科医師がまとめました|つむぐ歯科・こども歯科|北野田駅の一般歯科・小児歯科

抜歯後(歯を抜いたあと)の注意事項を歯科医師がまとめました

親知らずが悪さをしたり、虫歯や歯周病が進行してしまうと抜歯(歯を抜く処置)の判断となる事があります。

抜歯は歯科における外科処置です。

この記事では抜歯後の注意事項を歯科医師がまとめました。

抜歯当日は歯科医院で歯科医師やスタッフより説明を受けるでしょう。

ですが緊張していると聞き逃してしまったり、忘れてしまう事もあると思います。

歯を抜いた後の注意事項だけではなくその理由も含めて解説をさせていただきますね。

これから歯を抜く予定のある方や抜いたばかりの方はぜひ参考にしてください!

 

 

“歯を抜いた後の注意事項”

 

 

麻酔の作用時間について

歯を抜く際には部分麻酔を使用します。
個人差はありますが約2〜3時間しびれが続き、その間は感覚が鈍くなっています。

ほっぺたを噛んだり熱いもので火傷をしても気づきにくいので、しっかりと注意をして食事をするか麻酔が切れるまで飲食は控えましょう

避けて欲しい食べ物について

傷口が治癒するまでは刺激になるようなものや硬い食べ物はできるだけ控えておきましょう。

特に香辛料を含んだ辛いものには注意してください。
カレーや唐辛子にはご注意をお願いします。

歯磨きについて

歯を抜いた後は血が固まり、かさぶたのようになって治癒していきます。
傷口に歯ブラシを当てないようにしましょう。歯ブラシが強く当たると再出血の原因になるかもしれません。

抜いたところ以外の歯はしっかり磨いてあげてください!
歯間ブラシやフロスも適切に使用してくださいね。

うがいは激しくせず、優しく弱い目にしましょう。うがいのやり過ぎもダメです。

運動や入浴、飲酒について

歯を抜いた後に血流が良くなる事をすると再出血する場合があります。

・激しい運動
・飲酒
・長時間湯船に浸かる
などは2日ほど控えましょう!(シャワー程度であればOK)

喫煙について

喫煙は毛細血管を収縮させるため血流が悪くなり、傷口の治りが遅くなってしまう可能性があります。
出来るだけ控えましょう。

抜歯後だけではなく歯科の疾患に関して喫煙はリスクになる事が多いので、可能であれば禁煙が望ましいです。

処方薬について

傷口から細菌に感染する事があるので、処方された抗生物質はきちんと飲みきりましょう。

飲む量や時間も指示通りに!

痛み止めは痛い時に服用との指示が多いと思います。

再出血について

抜歯後は歯科医院でしっかり止血を行い帰宅してもらいます。

ですが自宅で再度出血してきしまう事も稀にあります。
その時どうすれば良いかお話ししますね。

再出血していると感じたら、まずは歯科医院に電話する事が大切です!そして指示を受けましょう。

処方薬と同時に滅菌ガーゼ(菌がついていない清潔なガーゼ)を渡してくれる歯科医院が多いと思います。

当院ではみなさんにお渡しします!
再出血している部位にガーゼをあてておもいっきり噛んでおいてください。

そうすると血が止まる可能性が高いです。

縫っている場合の糸抜きについて

歯を抜いた後の傷口が大きい場合、糸で縫うケースがあります。

糸には吸収性で自然になくなる糸と非吸収性で糸抜きをしないとだめなモノがあります。

一般的に歯科での抜歯時の縫合は非吸収性の糸で行う事が多いです

なのでだいたい1週間後に糸抜きをする必要があります。

 

 

最後に

通常、抜歯後の腫れや痛みは1週間ほどで徐々に落ち着いてきます。

ただし、痛みが続いたり腫れが引かない場合は感染症やドライソケットといった合併症の可能性があります。

ドライソケットは治癒不良で骨が露出する状態の事です。

痛みを伴うことが多いです。

処置としては歯科医院で洗浄したり軟膏を抜いた穴に入れる事が多いです。

少しでも気になる症状がある場合や違和感が続く場合は、無理をせず早めに歯科医院に相談してください。

適切なケアを受けることで、早期の改善が期待できます。

 

 

以上です。

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

「執筆、監修者」
歯科医師:平岩瑛郁
出身大学:大阪歯科大学