非常時、災害時のお口のケア方法【2024年最新版】|つむぐ歯科・こども歯科|北野田駅の一般歯科・小児歯科

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歯科コラム

非常時、災害時のお口のケア方法【2024年最新版】|つむぐ歯科・こども歯科|北野田駅の一般歯科・小児歯科

非常時、災害時のお口のケア方法【2024年最新版】

この記事では緊急時、災害時の

適切なお口の衛生状態の維持についてお話しします。

口というのは体の入り口です。

口の中を清潔に保つ事ができないと感染症を始め、色々と身体に悪影響を及ぼす可能性があるのです。

特に肺炎になりやすい高齢者の方は注意が必要です。

歯科医師がまとめたので
もしもの時のためにぜひ覚えておいてください!

〜歯ブラシがない時〜

飲み水を使う

歯ブラシや清掃に使えるものが身の周りに無い場合は飲み水を使用しましょう。

口腔内の汚れを落とすために、清潔な飲み水を使って口をすすぎます。この時、できるだけ清潔な水を使用するようにしてください。

飲料水が不足しているような場合は、使用量をできるだけ少なくする方が良いでしょう。

タオル、ハンカチなどを使う

タオル・ハンカチやティッシュペーパーがある場合は

それらで歯の表面を擦って汚れを取りましょう。歯の周りに付着する細菌はバイオフィルムという膜を形成しているため、うがいだけでは除去が困難です。なので物理的にこすってあげる事で菌の除去に多少ですが期待できます。

キシリトールガムやマウスウォッシュを使う

・ノンシュガーキシリトールガム(砂糖入りはダメ)
・マウスウォッシュ
があれば口の手入れの補助として活用しましょう。

緊急時、災害時などで緊張している時は唾液量が少なくなることが多いです。

キシリトールガムを噛む事で唾液が分泌され
口に潤いを与えててくれます。

そしてそれだけではなく、

唾液の持つ抗菌作用や汚れを洗い流してくれる自浄作用が生じてくれます。

マウスウォッシュはノンアルコール成分が望ましいです。

口の体操や唾液腺マッサージをする

他には
口や舌を動かす事で唾液の分泌を促しましょう。
唾液腺(つばをつくるところ)をマッサージするのもおすすめです。

具体的には耳の下、顎の下や頬をさすったり揉んだり押したりする事です。

 

〜歯ブラシがある時〜

歯ブラシがあって、キレイな水も十分にある時は普段通りの歯磨きが出来ると思います。

しかし実際は、歯ブラシはあっても水が少ない状況も多いと思います。少量の水で行う歯磨きについても解説しておきます。

”水が少ない時の歯の磨き方”

①水約30mL(大さじ2杯ぐらい)をコップに準備します。
その水でハブラシを濡らしてから口の中へ入れ
歯みがきを始めましょう。

②ハブラシが徐々に汚れてきますので、ティッシュペーパー(あればウエットティッシュ)でハブラシの汚れをできるだけ拭き取り
また歯みがき、これを小まめに繰り返します。

③最後にコップの水で2回にわけて口に含みすすぎます。
一気に含むのではなく2回に分ける方がGood!

まとめ

災害時には飲食物が不足するのはもちろん、衛生用品の不足も想定されます。歯ブラシが手に入らない事も多いので、事前に携帯用の歯ブラシを用意しておきましょう。

また普段からそうなんですが、砂糖を多く含んだ食品の頻回摂取は避ける事ができるなら避けた方が良いです。

とは言っても緊急時にはなかなか食料が手に入らない場合も多いでしょう。その場合は生命活動を維持するためにエネルギーを摂取する必要があります。甘いものや酸性の飲食物といった歯には危険性のある飲食物であっても摂取する方が良いケースも考えられます。

今回お話しした歯の清掃管理だけではなく

適切な手洗いや飲み水の消毒などの衛生管理全般に注意を払うことが重要です。

入れ歯を使用している方は入れ歯も清潔に管理するように気をつけてください。

「執筆、監修者」

歯科医師:平岩瑛郁

出身大学:大阪歯科大学