頬や唇をよく噛んでしまう人は噛み合わせやバランスが悪い?【歯科医師が原因を解説】
- 2025年7月17日
- 歯のトラブル
この記事を読んでいる方でよく頬や唇、舌を噛んでしまうという方はいらっしゃいませんか?
本日はその原因として考えられる事を歯科医師が解説します。
その方のお口の状況、習癖などによっても異なるのでよくある原因を5つ挙げますね。ぜひ最後までご覧になってください。
①歯並びや噛み合わせが悪い
歯並びや上下の歯の噛み合わせが悪いと残念ながら粘膜を噛んでしまう原因になってしまいます。
・歯がすり減って噛み合わせが低くなってしまっている
・歯の垂直的または水平的な位置関係が悪い
などが原因として考えられます。
対応としては
噛み合わせの調整、被せ物治療や矯正治療が
必要になってくると考えます。
②被せ物、インプラント、入れ歯が合っていない
過去に治療した部位はうまくバランスの取れた位置、形態で
修復されている必要があります。
・歯の解剖学を無視した大きさや形態の被せ物
・舌や頬との調和を無視した並びの入れ歯
などが挙げられます。
もしもこれらのアンバランスが原因で頬や舌を噛んでしまっているのであれば、
過去に修復した部分の修正、やり直しが必要かもしれません。
③お口周りの筋肉が不均一
加齢変化や食事の際に食べ物を噛む回数、口を動かす頻度が少なくなると
お口の周りの筋力が低下し
結果、口腔周囲の筋肉のバランスが崩れてしまいます。
結果として頬、唇、舌などを噛み込んでしまう要因になります。
日頃から食べる際にはよく噛む癖や、パタカラ体操(お口の筋肉を鍛える運動)など
お口周りやお顔の筋肉のトレーニングをしておいた方が良いです!
④むし歯、歯が欠けた
むし歯、歯が欠けたりが原因で歯が尖ってしまい
それにより頬、唇や舌を傷つけてしまう事があります。
しっかりと歯冠(歯の頭)の欠けたり尖ってしまった部位を修復すると症状は改善するでしょう。
⑤歯ぎしり、食いしばり
無意識に歯ぎしりや食いしばりを
行ってしまっている方も多いと思います。
(特に睡眠時)
・ギリギリと左右に下顎を動かす動き
・グッと食いしばる動き
・カチカチ上の歯と下の歯をあてる動き
など人により癖は様々です。
その結果
頬や舌を噛んでしまっている可能性があります。
対応としては
起きている時は意識をしてもらう事!
他にはマウスピース(透明のもの)を寝る時に装着してもらう事
があります!
その他にも噛んでしまう原因として考えられる事はあります。
ストレス、顎関節症、皮膚のたるみ etc
細かい診査はかかりつけの歯科医院できっちりと
歯科医師に診てもらってくださいね。