Botox Therapy
大切な歯を守るために
歯ぎしり・食いしばりから大切な歯を守る「ボツリヌス療法」
美容医療でも広く知られる「ボトックス」。
実は歯科医療においても、歯や顎の健康を守るための非常に有効な治療法のひとつです。

歯科医院で行うボツリヌス療法とは?
「ボトックス」という名称は、アメリカのアラガン社が製造する製品名です。
正確には「ボツリヌストキシン製剤」という薬剤を使用した治療を指します。
当院がこの治療を行う最大の目的は、美容のためではなく「歯ぎしり」や「食いしばり」による深刻なトラブルを防ぐことにあります。過剰に発達した筋肉(咬筋)の緊張を和らげることで、大切な歯が欠けたり、顎関節症が悪化したりするリスクを軽減します。
※副作用として、「エラがすっきりする(小顔効果)」が得られることもありますが、あくまで副効能として捉えています。
治療のメカニズムと効果について

筋肉にどう作用するの?
ボツリヌストキシン製剤は、神経と筋肉のつなぎ目(神経筋接合部)において、筋肉を動かす指令を出す物質「アセチルコリン」の放出を一時的に抑えます。これにより、筋肉の過度な収縮が緩和され、強すぎる「噛む力」をコントロールすることが可能になります。
効果の持続と回数
効果には個人差がありますが、一般的には最長で半年程度持続します。
当院では、症状が強い方には3〜4ヶ月に1回の頻度で、年に合計3〜4回の継続的な施術をお勧めしています。
3回目以降にしっかりとした効果を実感される傾向にあります。
※骨格そのものが張っている場合は効果が出にくいことがありますし、効果には個人差があります。
痛みへの配慮
「注射は痛そう」と不安に思われる方も多いですが、ご安心ください。
• 極細の針を使用: 採血などで使う針よりもずっと細い、専用の針を使用します。
• 事前のアイシング: 注射の直前まで患部をしっかりと冷却し、痛覚を麻痺させることで痛みを最小限に抑えます。
• 歯科医師の技術: 歯科医師は日常的に「麻酔の注射」を数多く行っている、いわば注射のスペシャリストです。解剖学的な知識に基づき、適切な部位へ安全に投与します。ボトックスの経験も十分にありますのでご安心ください。
施術後に行ったアンケートでは「やや痛みあり」との回答が中心ですが、耐えられないような激痛を訴える方はいらっしゃいません。当院にも体験済みのスタッフがいますので質問等あればお気軽にお問い合わせくださいね!
歯科医院で受けるメリット
「餅は餅屋」という言葉通り、美容目的であれば美容クリニックが適しています。しかし、「歯ぎしりで歯が削れる」「朝起きると顎が重い」といったお口の悩みに関しては、歯科医院が専門です。
1. お口の専門家
歯科医師は咬み合わせや顎関節、口腔内の構造を熟知しています。
2.総合的な判断
マウスピース(ナイトガード)療法など、他の歯科治療と組み合わせた最適な提案が可能です。
3.注射の日常性
虫歯治療や抜歯で日常的に麻酔注射を行っているため、スムーズで正確な施術が期待できます。
ボトックス治療について
当日までの流れ
ボトックスの流れや作用などしっかりとご説明させていただきます
(その際に同意書もお渡しします)
施術部位を冷やし、左右5箇所ずつボトックス注射をします
治療後はすぐにお帰りいただけます
治療当日は長時間の入浴・過度の飲酒・激しい運動は避けて下さい
料金
- 1回(左右5箇所ずつ) 22,000円
- 3回セット 49,800円
※ どちらも通常量(左右で40〜60単位)の金額です。全て税込価格
施術を受けられない方(禁忌事項)
以下に該当する方は、安全のため施術をお控えいただいております。
• 薬剤に過敏症のある方
• 重症筋無力症や筋萎縮性硬化症(ALS)など、全身の筋肉疾患がある方
• 妊娠中、授乳中、または妊娠の可能性がある方
• 15歳未満の方
• 特定の薬剤(抗菌薬、高血圧、狭心症の薬など)を服用中の方
• 血が止まりにくい病気や薬を服用中の方
• 輸血を望まない方(使う薬剤による)
詳細については、必ず事前のカウンセリングで確認させていただきます。
副作用について
副作用の一部についてもお伝えさせていただきます。
- 内出血(青あざ)
注射針が皮膚の毛細血管に触れることで、稀に内出血が起こる場合があります。通常は数日〜2週間程度で自然に吸収されて消えていきます。お化粧(コンシーラーなど)で隠せる程度であることがほとんどです。
- 一時的な噛む力の低下・顎のだるさ
咬筋(噛む筋肉)の働きを抑える薬の性質上、施術後しばらくは「硬いものが噛みづらい」「食事中に顎が疲れやすい」といった感覚が出ることがあります。これは薬がしっかりと効いている証拠でもあり、数週間経つと日常生活の中で自然と慣れていきます。
- 注射部位の赤み・腫れ・痛み
針を刺した部分に、一時的な赤みや軽い腫れ、チクチクとした痛みが出ることがありますが、通常は数時間から数日以内に落ち着きます。
- 一時的な頭痛や違和感
筋肉の緊張バランスが変化することにより、施術後一時的に頭痛や重だるさを感じることがあります。数日から1週間程度で治まることが一般的です。
- 表情の違和感(稀なケース)
非常に稀ですが、薬液が本来の目的である咬筋以外の表情筋(笑う筋肉など)にまで影響を及ぼすと、「口角が上がりにくい」「笑顔が不自然になる」といった違和感が生じる可能性があります。当院では、解剖学的知識を持った歯科医師が適切な部位に適切な量を投与することで、このリスクを極力抑えています。
副作用の多くは一時的なものであり、時間の経過とともに症状は消失します。万が一、症状が長引いたり不安な点があったりする場合は、すぐにご相談いただける体制を整えています。
その悩み、我慢せずにご相談ください
歯ぎしりや食いしばりは、放置すると歯を失う原因にもなる深刻な問題です。ボツリヌス療法は、筋肉の過緊張を緩和し、あなたの健康な歯を長く持続させるための「守り」の治療です。
堺市(北野田)周辺で、強い食いしばりや顎の違和感にお悩みの方は、ぜひ一度、つむぐ歯科・こども歯科へご相談ください。歯科医師の目線から、あなたに最適な治療法をご提案いたします。



