インプラントは偶然生まれた!?歯科インプラントの歴史|つむぐ歯科・こども歯科|北野田駅の一般歯科・小児歯科

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歯科コラム

インプラントは偶然生まれた!?歯科インプラントの歴史|つむぐ歯科・こども歯科|北野田駅の一般歯科・小児歯科

インプラントは偶然生まれた!?歯科インプラントの歴史

皆さんは歯科インプラントがどのように人体に用いられるようになったのか、その歴史をご存知でしょうか。

この記事では歯科インプラントが

“どのような治療か”

どうやって生まれたのかお話します。

 

歯科インプラントは骨にチタン製のネジを埋め込むもの

 

インプラントと聞くと歯医者のものを思い浮かべる方も多いと思いますが

本来、インプラント(implant)とは”埋め込む”という意味の言葉で

体内に埋め込む医療機器や材料,部品の総称を指します。

整形外科領域の人工関節もインプラントと表現します。

歯科領域のものは厳密には歯科インプラントと言います。この歯科インプラントは歯を抜いた後の治療法の1つです。

歯を抜かなくてならない原因としては…………むし歯、歯周病、根の病巣、歯の破折などが考えられます。それらが原因で歯を抜歯した後に空いたスペースに歯を入れて補う治療がインプラント治療です。

 

インプラントはチタンで出来ています。チタンの持つ骨とくっつく性質が重要なのです💡(海外ではチタンではなくジルコニアのインプラントもあります。)

がっちりと骨とインプラントが結合する事でしっかりと噛めるようになります😆

歯科インプラントの形状はネジのようになっています。

 

チタンと骨の結合は偶然見つかった

チタンが骨と結合するという性質が発見されたのは、今から70年前の1952年の事です……

スウェーデンのブローネマルク博士が偶然見つけたのです💦

ブローネマルク博士は
大学で研究をしていた際
ウサギのすねにチタン製の生体顕微鏡をとりつけて骨の治癒過程を観察していました。

研究の終盤にウサギのすねの骨に埋め込んでいたチタン製の器具を外そうとした所
しっかりと骨にくっついおり、
どうしてもはがすことができませんでした。

この事から人類で初めて
チタンと骨が結合するという事実を
発見したのです💡

彼はチタンと骨の結合を”オッセオインテグレーション”と名付けました。

骨(osseo)+結合(integration)=osseointegration
という造語です。

その後研究が繰り返され
1965年にはとうとう人体への応用が
開始されました。

徐々にデータが蓄積されたことで信頼性が高まり

現在
失った歯を補うためのひとつの治療方法として世界中で導入されています。

インプラントのメリットとしては
・隣の歯を削ったりつなげる必要がない点
・人工的な歯根(歯の骨に埋まっている支えになる部分)を得ることができる点

です。

もし僕自身が将来歯を失ったら
第一選択はインプラントだなと思っています。
(ケースや全身状態によってインプラント以外が望ましい場合もあります。)

この投稿でお話しした、チタンと骨との結合は一度生じると簡単に剥がすことはもうできません。

それだけ最初のインプラントを正しい位置に入れる手術は重要です。

しっかりと診査し、ゴールの被せ物や噛み合わせを考えてやる必要があります。

「執筆、監修者」

歯科医師:平岩瑛郁

出身大学:大阪歯科大学