【予防歯科】定期検診やクリーニングで生涯の医療費を節約
- 2023年11月18日
- 一般
歯医者の定期検診、クリーニングには通った方が良いと聞いたことはあるけど
一体どのようなメリットがあるの?と思っている方は多いと思います。
1番の目的は、かけがえのない体の一部である歯の健康を守る事ですが、それだけではなく経済的な観点からもメリットがあります。
歯科疾患や口のトラブルの予防をする事で
結果的に生涯かかる医療費を抑える事が出来る!
この記事ではその根拠をお話ししようと思います。
香川県歯科医師会の調査
香川県歯科医師会が行った調査で
・歯科検診に通っている人
・残っている歯の本数が多い人ほど
医療費全体にかかる費用が安かったという調査結果あります
香川県の歯科医師会のホームページに
記載されているデータより↓↓↓
残っている歯の本数が多い人と少ない人では
年間の支出に約17.6万円の差があったとの事です。
”歯が少ない人の方が高齢者だから”とか”健康志向が高い人は歯以外にも健康に気を使っているのでは?”
という考え方もできます。
他の調査も見てみましょう↓↓↓
トヨタ関連部品健康保険組合と豊田加茂歯科医師会の共同調査
定期的に歯科医院を受診している人は
全ての病気にかかる年間の総医療費が
低くなる傾向がある事が
トヨタ関連部品健康保険組合と
豊田加茂歯科医師会の共同調査でも分かっています。
組合員約5万人の
2009年度の医療費と受診歴のデータより
歯科医院で年に2回以上
定期的に歯石除去などをしている約600人を抽出し
総医療費を調べた結果
48歳までは
歯科の定期健診費用で年2万円ほどが加わり
医療費が平均より増えるものの
その後は医療費が抑えられるため
歯科の費用を含めても「生涯医療費」は
平均を下回ると結論づけた。
と言う調査結果もあります。
その調査では
65歳では15万円の年間医療費の差が
出ていたといいます。
他に
予防歯科と医療費削減を結びつける根拠としては↓↓↓
歯周病は全身疾患に関連している
歯周病は色々な全身の病気の原因になってしまいます。
歯周病が悪化する事で考えられる全身疾患はたくさんあります。
- 糖尿病
- 早産
- 低体重児出産
- 肺炎
- 心筋梗塞
- 脳梗塞
- 緑内障
歯周病を有しているとこれらの疾患にかかったり、増悪させる可能性があるのです。
歯周病を放置すれば医療費が増えるのも当然と言えるのでは
ないでしょうか??
まとめ
歯科医院での定期検診やクリーニングは
お金もかかるし、通院は面倒ですよね💦
しかし
しっかりと通う事で
結果
健康とお金の両方を
守る事につながると言えます。
お家での歯磨きや生活習慣の改善、歯科医院でのクリーニングなど、予防に取り組んでいただけると嬉しいです。
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「執筆、監修者」
歯科医師:平岩瑛郁
出身大学:大阪歯科大学