病院でお薬が出る際の、処方せんの有効期限について解説
- 2023年10月9日
- 一般
病院でお薬が出る際の、処方せんの有効期限について解説
病院での診察は治療や検査だけで済む場合もあれば、お薬の処方を伴う場合もあります。
その際に処方せんが出される事があります。
処方せんには有効期限がある事をご存知でしょうか?
・有効期限は何日か
・有効期限がなぜあるのか
・有効期限を過ぎるとどうなるのか
この投稿では普段から患者さんにお薬の処方をよく行っている現役歯科医師が処方せんの有効期限についてお話しします。
処方せんとは
医師や歯科医師による診察時、医薬品を出すために患者に渡す文書の事。
お薬の種類や服用量、服用方法などが記載されたもので
この処方せんを元に薬剤師が調剤を行います。
病院での薬の出し方には2通り
炎症に対しての抗生物質や、痛みを抑えるための痛み止め、歯科ではうがい薬や口内炎の塗り薬など医師の判断で薬を出す時があります。
その時
- 病院で直接お薬を渡す場合
- 処方せんを出して薬局でお薬を受け取ってもらう場合
大きく2つのパターンがあります。
(訪問診療では薬剤師や医師がお家へ直接お薬を持っていくケースもあったりします。)
処方せんの有効期限は4日間
処方せんを出す場合
その日を含んで有効期限は”4日間”とルールが定められています!
この時、日曜日や祝日も含む点に注意してほしいです。
実際のカレンダーで解説しておきます。
有効期限を過ぎるとどうなる?
4日間を過ぎてしまうと処方せんは無効となり、残念ながら薬局でお薬をお渡しする事ができなくなってしまいます。
その場合は再度、処方をした医療機関を受診して処方せんを再発行してもらう必要があります。(再発行は保険が効かず、自費料金がかかる可能性もありますのでご注意ください)
なぜ有効期限があるの?
なぜ4日間というルールがあるのか??
病院では診断された病名や症状に対して
適切なお薬が処方されます。
処方せんが交付された日から日数がたってしまうと
診察を受けた時とは状況が変わってしまっている可能性があります。
それだとお薬を飲んだとしても十分な効果が発揮されなかったり、安全面でも心配があります。
そのため期限が定められているのです。
まとめ
・処方せんが出たら、できるだけ早くに薬局へ行ってお薬を受け取るようにする
・有効期限内に日曜日や祝日を含んでいないかをしっかりと確認しておく
・処方せんは処方日を含めて4日間である
処方せん対応の歯科医院ではなく、直接お薬を受け取る事が可能な病院を受診するのも1つの方法です。
かかりつけの病院に直接お薬を受けると事が可能かどうか問い合わせをしてみてください💡
「執筆、監修者」
歯科医師:平岩瑛郁
出身大学:大阪歯科大学